「久しぶりに着物を着ることになったけど、和装ブラなんて持ってない!」
「浴衣を着るためだけに、年に一度しか使わない専用下着を買うのはちょっと……」
着付けの動画や本を見ると必ず登場する「和装ブラジャー」。
普通のブラジャーでいいんじゃないの?と思いがちですが、実はそれが着崩れや見た目の残念さに直結してしまうんです。
でも安心してください。
わざわざ専門店に行かなくても、「スポーツブラ」や「ユニクロのブラトップ」など、身近なアイテムで十分に代用できます。
ただし、選び方や補正の仕方を間違えると、逆に太って見えたり、帯が苦しくなったりすることも。
この記事では、今すぐ使える代用アイデアと、美しい着姿を作るための補正のコツを紹介します。
まずは結論から、最強の代用品をチェックしていきましょう。
【結論】和装ブラの代用は「スポーツブラ」や「カップ付きインナー」が最強
結論から言うと、最も手軽で機能的な代用品は「スポーツブラ(揺れないタイプ)」や「カップ付きキャミソール(ブラトップ)」です。
特にスポーツブラは、胸の揺れを抑えて平らに保つ機能があるため、和装ブラの役割と非常にマッチします。
他にも使える代用品を、補正力や手軽さの観点から比較表にまとめました。
| 代用品名 | おすすめ度 | 特徴・メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| スポーツブラ | ◎(推奨) | 胸を面で押さえて平らにする。ホールド力抜群。 | パッドが厚いと胸が強調されるので抜くのが吉。 |
| カップ付きインナー | ◎(推奨) | ユニクロなどで手軽に入手可。締め付けが少ない。 | 補正力は弱め。タオルでの追加補正が必要かも。 |
| ナベシャツ(胸つぶし) | ◎(推奨) | コスプレ用などで持っていれば最強。完全に平らになる。 | 締め付けが強いので長時間は苦しいかも。 |
| さらし | 〇(可) | 伝統的な補正具。サイズ調整が自由自在。 | 巻くのにコツがいる。トイレが少し大変。 |
| ノンワイヤーブラ | △(微妙) | ワイヤーがない分マシだが、胸の形を丸くしがち。 | バストトップが高くなると帯に乗っかってしまう。 |
動きやすさ重視ならスポーツブラ、楽さ重視ならカップ付きインナーがおすすめです。
なぜ和装ブラの代用に「胸を平らにする機能」が必要なのか?
洋服と和服では、目指すべき「理想の体型」が真逆だということをご存知でしょうか?
洋服のブラジャーは、胸を寄せて上げ、メリハリのあるボディラインを作るためのものです。
一方、着物や浴衣は「寸胴(ずんどう)」体型が最も美しく着こなせるとされています。
胸が出ていると、その分だけ帯の上にシワが寄ったり、襟元が崩れてきたりする原因になります。
さらに、帯を締めた時に胸が帯の上に乗っかってしまい、太って見える「老け見え」の原因にも……。
だからこそ、胸のボリュームを強調せず、なだらかで平らなラインを作る機能が必要不可欠なのです。
和装ブラを身近なモノで代用する具体的な方法と補正テク
1. スポーツブラを使う場合(中のパッドを抜く!)
ヨガやランニング用のスポーツブラは、胸をしっかりホールドしてくれます。
ここで重要な裏技があります。
それは、「中の立体パッドを抜く」こと。
パッドが入ったままだと胸が丸く強調されてしまうので、思い切って抜いてしまいましょう。
または、薄いガーゼや手ぬぐいを畳んだものを代わりに詰めると、よりフラットな胸元が作れます。
2. カップ付きキャミソール+フェイスタオル
ユニクロのブラトップなどを使う場合は、これだけだと少し心許ないかもしれません。
胸の谷間やアンダーバストのくびれを埋めるために、フェイスタオルを1枚プラスしましょう。
タオルを縦に四つ折りにし、胸の上からお腹にかけて「V字」になるように当てて、その上からインナーを着るか、伊達締め(腰紐)で固定します。
これで鳩胸のようななだらかなラインが完成します。
3. さらしを巻く(究極の補正)
もし家にさらし(なければ長い手ぬぐいや包帯など)があれば、これが一番キレイに仕上がります。
バストトップを潰すように、息を吐きながら少しきつめに巻いていきます。
ただし、慣れていないと苦しくなったり、ズレてきたりするので、事前にYouTubeなどで巻き方を練習しておくと安心ですね。
4. ナイトブラを活用する
寝る時用のナイトブラも、ワイヤーがなく、胸を広く包み込む設計なので代用に向いています。
スポーツブラ同様、立体的なパッドが入っている場合は抜いて使いましょう。
レースなどの装飾が多すぎると、薄い浴衣の場合は表に響くことがあるので、シンプルなデザインのものがベストです。
和装ブラを代用する際の注意点と普通のブラがNGな理由
ワイヤー入りブラは「痛み」と「着崩れ」の元
普段使いのワイヤー入りブラジャーをつけたまま着物を着るのは、絶対に避けてください。
帯を締めた時、ワイヤーが肋骨に当たって激痛が走ることがあります(経験者は語る)。
また、胸の高さが出ることで襟元がパカパカと開きやすくなり、だらしない印象になってしまいます。
襟元から見えないかチェック
スポーツブラやキャミソールは、物によっては襟ぐりが浅いものがあります。
着物の襟元(特に後ろの衣紋)から下着が見えてしまうと、せっかくの着姿が台無しです。
背中が大きく開いているタイプを選ぶか、着付けの際に下着をグッと下げて調整するようにしましょう。
【体験談】ワイヤーブラで浴衣を着て地獄を見た花火大会の夜
あれは数年前、気合を入れて彼氏と花火大会に行った時のことでした。
「少しでもスタイル良く見せたい!」という洋服感覚の邪念から、私はあろうことか「盛りブラ」をつけたまま浴衣を着てしまったのです。
着付け直後は「胸があって色っぽいかも?」なんて思っていました。
しかし、悲劇は会場に向かう電車の中で始まりました。
帯に締め付けられたワイヤーが、みぞおち辺りに食い込んで痛いんです。
「ウッ……」
息をするたびにワイヤーが骨に当たる感覚。
さらに、会場に着く頃には胸のボリュームのせいで襟元がはだけてきて、だらしない胸元に。
直そうと襟を引っ張ると、今度は裾が乱れるという悪循環。
花火が打ち上がる頃には、痛みと着崩れと恥ずかしさで、ロマンチックどころではありませんでした。
「もう帰りたい……早く脱ぎたい……」
帰宅後、即座にブラを投げ捨てた解放感といったら!
その翌年からは、学習して「スポーツブラのパッド抜き」で挑むようになりました。
結果、嘘のように楽で、着崩れもせず、最後まで笑顔でビールが飲めました。
着物において「盛る」ことは罪だと、身を持って知った夜でした。
和装ブラの代用に関するよくある質問
Q. 100均に和装ブラの代用品はありますか?
和装ブラそのものは売っていませんが、代用できる「ソフトブラ」や「スポーツブラ風のインナー」なら300円〜500円商品として売っていることがあります。また、補正に使う「フェイスタオル」は100均で十分ですよ。
Q. ノーブラじゃダメなんですか?
昔の人はノーブラでしたが、現代の着こなしとしてはあまりおすすめしません。バストトップが透けたり目立ったりするのは品が良くないですし、汗を吸い取るインナーとしての役割も重要だからです。薄手でも一枚布を挟むのがマナーと言えますね。
Q. ぽっちゃり体型で胸が大きいのですが、代用で大丈夫?
胸が大きい方は、特に「潰す」ことが重要です。代用品なら「さらし」や「ナベシャツ」のように物理的にフラットにするアイテムがおすすめ。スポーツブラなら、サイズがぴったりで伸縮性の強いものを選びましょう。
和装ブラ代用のまとめ
専用の和装ブラがなくても、美しい着姿は作れます。
- スポーツブラ:パッドを抜けば最強の和装ブラに。
- カップ付きインナー:タオル補正と合わせて楽ちんスタイル。
- さらし・ナベシャツ:胸のボリュームを確実に抑えたい時に。
大切なのは、「寄せて上げる」ことではなく「平らにならす」ことです。
家にあるアイテムを賢く使って、苦しくない、崩れない、粋な着物美人を目指しましょう!
他にも、衣類や裁縫道具の代用アイデアをまとめていますので、困った時はチェックしてみてくださいね。

