タルトを焼こうと生地を準備したのに、タルトストーンがなくて困っていませんか?実は家にある「あの食材」で簡単に代用できるんです。
ただし、適当なものを使うとオーブンの中で割れたり、生地が焦げたりする危険があるので選び方には注意が必要です。
この記事では、今すぐキッチンにあるもので代用するアイデアと、失敗せずにサクサクのタルト生地を焼き上げるコツを紹介します。
まずは、どんなものが重石の代わりになるのか、結論から見ていきましょう。
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【結論】タルトストーンの代用は生米や小豆などの乾燥豆で完璧!
結論をお伝えすると、タルトストーンの代わりとして最も優秀なのは、どこの家庭にもある「生米」や「小豆などの乾燥豆」です。
適度な重さがあり、細かい隙間まで入り込むので、専用のストーンを持っていなくても綺麗なタルト台が焼き上がります。
それぞれの代用品のおすすめ度と特徴を、以下の表にまとめました。今のキッチンの状況に合わせて選んでみてくださいね。
| 代用品名 | おすすめ度 | 特徴・メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 生米 | ◎(推奨) | どこの家庭にもあり、粒が小さいため生地の隅々まで重みが行き渡る。 | 水分が飛んで硬くなるため、使用後は食用には向かない。 |
| 乾燥豆(小豆・大豆など) | ◎(推奨) | 適度な重さがあり、扱いやすい。ほんのり香ばしい匂いもする。 | 米と同様、使用後に煮豆などにして食べるのは難しい。 |
| 耐熱性のおはじき | 〇(可) | 洗って何度も衛生的に使い回せる。見た目も綺麗。 | 必ず「オーブン対応・耐熱ガラス」と明記されたものを使うこと。 |
| アルミホイルやクッキングシートのみ | △(微妙) | 準備が不要で手軽だが、重さがないため生地が膨らんでしまう。 | 綺麗なタルト型を作りたい場合には全くおすすめできない。 |
なぜタルトストーンの代用は生米や乾燥豆で上手くいくのか?
そもそもタルトストーンには、オーブンの熱で生地が不格好に膨らむのを押さえ込み、底を平らに保つという重要な役割があります。
生米や乾燥豆は、この「適度な重み」と「熱の伝わりやすさ」の両方を兼ね備えているため、専用品の代わりとして完璧に機能するんです。
生地が膨らんで崩れるのを防ぐ「重さ」がある
タルト生地の中にはバターがたっぷり含まれています。
オーブンの熱が加わると、このバターに含まれる水分が水蒸気となって生地を押し上げようとします。
生米や小豆をたっぷり敷き詰めると、その水蒸気の押し上げる力に負けないしっかりとした重石になります。
粒が細かいので、タルト型の波打った側面の溝にもぴったりと寄り添い、生地が型からずり落ちるのも防いでくれる優れものです。
熱伝導が良く、タルト生地の底までしっかり火が通る
生米や乾燥豆のもう一つのメリットは、熱伝導率の良さ。
ただ重いだけでなく、オーブンの熱をしっかり吸収して生地の底まで均一に熱を伝えてくれます。
これにより、底の部分が生焼けになるのを防ぎ、全体がサクサクとした理想的なタルト台に仕上がります。
タルトストーンを生米や小豆で代用する手順とコツ
代用品が生米や小豆に決まったら、次は失敗しないセッティングのやり方です。
タルト生地の上に直接乗せるのではなく、必ずクッキングシートやアルミホイルを挟み、型の縁の高さまでたっぷりと敷き詰めるのが成功の秘訣です。
クッキングシートの敷き方とシワをなくす工夫
タルト生地を型に敷き詰めてフォークで穴(ピケ)を開けたら、その上にクッキングシートを被せます。
ここでちょっとしたコツ。クッキングシートはそのまま敷くとゴワゴワして隙間ができやすいです。
一度くしゃくしゃに丸めてから広げて敷くと、生地の形に沿って柔らかくフィットします。
アルミホイルを使う場合も、生地に傷がつかないよう優しく密着させてくださいね。
生米や小豆を隙間なく敷き詰める分量の目安
クッキングシートを敷いたら、いよいよ生米や小豆を流し込みます。
ここでケチってはいけません。型の縁の高さスレスレまで、たっぷりと敷き詰めるのが正解です。
底の部分だけに乗せていると、側面の生地が熱でだれて下へ落ちてきてしまいます。
18cmのタルト型なら、生米や小豆はだいたい300g〜400g程度が必要です。
焼き上がったあとの代用品の賢い保管方法
焼き上がったら、クッキングシートごとそっと持ち上げて生米や小豆を取り除きます。
オーブンで熱せられた米や豆は、水分がすっかり飛んでカチカチになっています。
完全に粗熱が取れたら、ジャムの空き瓶やジップロックなどに入れ、「タルトストーン代用」とマジックで書いて保管しておきましょう。
カビや虫がつかない限り、何度でもタルト焼き専用の重石として活躍してくれますよ。
タルトストーンを代用する際に絶対にやってはいけない注意点
家にあるもので代用できるからといって、油断は禁物です。
間違った素材を使うと、オーブンの中で破裂したり、せっかくのタルトが台無しになったりする悲惨な事故につながります。
絶対に避けるべきNG行動をいくつかお伝えします。
100均のビー玉やガラス玉は破裂の危険あり
「見た目が可愛いから」「洗って使えるから」と、100円ショップのインテリア用ガラス玉やビー玉を重石にするのは非常に危険です。
これらは耐熱ガラスではないことが多く、180度以上のオーブンに入れると熱膨張に耐えきれず爆発する恐れがあります。
庫内にガラスの破片が飛び散り、タルト生地に突き刺さって大惨事になります。ガラス製品を使うなら、必ず「オーブン対応の耐熱ガラス」と明記されているものだけを選びましょう。
アルミホイルを丸めただけの代用は浮き上がるリスク大
「米も豆もないから、アルミホイルを何個も丸めて乗せておこう」と考える人もいるかもしれません。
しかし、アルミホイルは軽すぎるため、バターから出る水蒸気の押し上げる力に負けてしまいます。
結果として生地がドーム状に膨らみ、カスタードクリームやフルーツを乗せるスペースがなくなってしまいます。
重石の役割は文字通り「重さ」なので、軽すぎるものは代用になりません。
代用に使った生米や小豆は食べずに「重石専用」にする
「使ったお米は、後で炊いて食べれば無駄にならないよね」と思う気持ち、とてもよくわかります。
しかし、高温で長時間焼かれた生米や小豆は、内部の水分が完全に蒸発してヒビが入っています。
後から水につけて炊いても、パサパサ、ボソボソとした食感になり、全く美味しくありません。
無理に食べようとせず、お菓子作り専用のツールとして割り切って使い回すのが一番賢い方法です。
重石をサボって大後悔。タルト生地がUFOに変弾したあの日の悲劇
お菓子作り初心者の頃、僕も重石の重要性を全く理解していませんでした。
休日の午後、気合を入れてイチゴのタルトを作ろうとした時のことです。
レシピ本に「タルトストーンを乗せて焼く」と書いてありましたが、家にそんなお洒落な道具はありません。
「まあ、フォークで穴(ピケ)は開けたし、少しくらい膨らんでも平気でしょ」
そう高を括って、生地をそのまま180度のオーブンへ放り込みました。
15分後、甘いバターの香りに誘われてオーブンを覗き込んだ僕は、目を疑いました。
平らだったはずの底面が見事に隆起し、側面の生地は雪崩のように下へ滑り落ちていたんです。
まるで、真ん中がこんもりと膨れ上がったUFOのような物体。
カスタードクリームをたっぷりと詰めるはずの窪みは、どこにも存在しませんでした。
絶望しながら焼き上がったUFO型クッキーをかじると、バターの風味は良いものの、僕の心はどん底に沈みました。
あの日の悲しいサクサク音は、今でも耳に残っています。
タルトの美しい器の形は、あの「重石」が力強く生地を抑え込んでくれているからこそ成り立つもの。
たかが重石、されど重石。生米一つで防げる悲劇があることを、身をもって学んだ忘れられない体験です。
皆さんは絶対にサボらず、お米かお豆をたっぷり乗せてくださいね。
タルトストーンの代用に関するよくある質問
Q. ピケ(フォークで穴あけ)だけすれば、重石なしでも焼けますか?
ピケだけでは不十分です。ピケは生地の中の空気を逃がすために必要ですが、バターが溶け出す際の生地の変形や縮みを防ぐには、物理的に上から押さえつける「重さ」が絶対に必要になります。
Q. スプーンやフォークなどの金属製カトラリーを重石代わりにしてもいい?
おすすめしません。カトラリーは重さが均一にかからないため、生地の形が歪む原因になります。また、オーブン内で高温になりすぎて生地の一部だけが焦げてしまうリスクもあります。
Q. パウンドケーキ型でタルトを作る時も重石は必要ですか?
はい、型の形が変わってもタルト生地を空焼き(生地だけを先に焼くこと)する工程があるなら、重石は必須です。側面が垂直な型の場合は、生地がずり落ちやすいので、よりしっかりと縁まで代用品を敷き詰めてください。
タルトストーンの代用まとめ
タルトストーンがない時は、慌てずキッチンを探してみましょう。
家にあるものを賢く使えば、十分にお菓子作りは楽しめます。
- 生米や小豆:適度な重さと熱伝導率で、最もおすすめの代用品。
- 使用後の米:食べずに、粗熱をとって瓶に詰め「重石専用」にする。
- ビー玉:耐熱ガラスではないものは破裂の危険があるので絶対に使わない。
生米や小豆をたっぷりと敷き詰めて焼くだけで、プロが焼いたような美しいタルト台の完成です。
お菓子作りは、あるもので工夫するのも醍醐味の一つ。
もし、他にもキッチン用品で「あれがない!」と困った時は、以下のカテゴリページに便利な代用アイデアがたくさんあるので覗いてみてください。

