赤面しても大丈夫!/ K.Nさん(教員)

 私は高校の教員をしていますが、長い間「授業中にあがってうまく話せなくなる。赤面してしまう。人前で電話するとぎこちなくなり言葉が止まってしまう。視線が気になる」といったことで悩んできました。教員だから、男だから、堂々としっかりと仕事ができなければならないとの思いが強く、「授業や生徒に伝えたいことの内容」よりもいかに人前で格好良くやれるかといったことばかり気にして悩んでいました。しかし、10年程前に発見会と出会うことで救われ、対人恐怖や赤面恐怖のとらわれから何とか抜け出すことができました。その様子をもう少し詳しくお話ししたいと思います。

 私は見栄っ張りで欲張りなくせに恥ずかしがり屋で、自分から友だちを作ったり会話の輪の中へ進んで入っていくことが苦手でした。多分、持って生まれた素質と長男で下に妹しかいない環境や親が過保護に接したことによってそのような性格が形作られたのだと思います。クビになることもないし、暢気に自分の研究でもしながら生活できるのではないか、との安易な考えで教員になったのですが、大勢の生徒の前で授業やホームルームを進めていくのは、私には地獄のような日々でした。いつも自信が無くビクビクしながら教壇に立っておりましたが、その内、ある女子生徒を指名して答えてもらったときに、顔が赤くなり、うまく応対できなくなりました。「先生のくせに生徒を前にして赤面してしまった」。そのような事実が恥ずかしくて、いつも赤面してはいけないとそればかり考えて授業をするようになりました。赤面にとらわれるようになったのです。一時間の授業が終わると首の後ろはカチカチに凝り、一日が終わるともうクタクタ。何とも情けない毎日を送っておりました。そしてなんと15年以上もウダウダと悩み続け、神経科の医院への通院をくり返しました。転職も何度か考えましたが、退職願を出す勇気は無く、趣味で気を紛らわしながらの暗い毎日を送っていました。

 しかし、10年ほど前のことです。その頃、腰痛で悩んでいた私はテレビの健康番組を見ていました。その中で腰痛患者の自助グループがあることを知り、以前医院で神経症の人たちの自助グループを紹介されたことを思い出しました。それがきっかけとなって、発見会に電話をかけ、集談会の連絡先を聞いて早速駆けつけたのです。といっても、当日は心臓ドキドキの状態で、部屋の前を行ったり来たりして何とか部屋に入りました。面接をして下さった先輩に、「あなたはきっとこの会に合うと思いますよ」と言われ、勇気づけられたのを今でも覚えています。集談会との最初の出会いで、自分と同じタイプの人間がいることに安心し、「これで救われる」という思いを強く持った私ですが、実はその後の一年くらいは出席したり休んだりをくり返していました。自分で適当な理由を勝手に作っては休む口実にしていたのです。しかしそんな時、「ちゃんと出ないと治らないよ」という先輩の一言が背中を押してくれました。様々な神経症を克服してきた会員の皆さんの姿が勇気を与えてくれ、それ以後はほとんど毎回出席するようになったのです。そして、それと共に症状もだんだんと気にならなくなってきました。物事を最後まできちんとやり遂げることが殆どできなかった私でしたが、不思議と集談会の出席だけはこの10年ほどほぼ休みなく続けています。

さて、集談会の何が私の対人恐怖・赤面恐怖に効いたのでしょうか?以下に箇条書きで示してみます。

1)日常生活を送る上でやるべき事をなすことの大切さを教えられた
 私は頭でっかちで、部屋の片付けや服の整理等、人として当たり前にやるべき事をバカにしてやらない所がありました。内心、そんな自分を恥じてもいたのですが、だらしない生活習慣が身についてしまっていたのでなかなか自分を変えることができませんでした。集談会での「実践課題」の取り組みによって、少しずつ体を動かすことを厭わなくなり生活にリズムができました。森田先生の理論を学ぶ下地ができたと思います。

2)自分に欠けていた社会体験を積ませてもらった
 集談会に慣れた頃、はがき連絡係をやってもらえないかという話がありました。その後、お茶係や会計係、幹事をやらせて貰いました。当初は不安もありましたが、役目を果たすことで人の役に立つことの楽しさを感じることができましたし、今までの生活では得られなかった充実感を得ることができました。大げさかも知れませんが、「育ち直し」をさせてもらったように思います。

3)森田の理論学習により、神経質の良いところを学べた
 理論学習でも色々な事を学びましたが、その中で特に役に立ったのが、
① 神経質性格には良い面がたくさんあることを知ったこと(両面観)
② 感情の法則を理解したこと
  赤面や対人緊張は自然現象であって当たり前、排除すべき事ではない。
③ 自分の欲求に乗って行動することの大切さを知ったこと
  神経質はうまく生かせば生きるエネルギーになる

この3点です。これらのことは、いつも忘れないように頭の片隅に置いて生活しています。そして、迷った時や悩んだ時の拠り所にしています。

 以上、まとまらない話になりましたが、発見会(集談会)の一番の良さは、同じ悩みを分かち合える仲間がいるところだと思います。神経質なあなたにとってとても居心地のよい場所になるはずです。そして出席を続けていけば、気づきや実行力を与えてくれる存在にもなると思います。まずは、勇気を持ってお近くの集談会の部屋の扉をノックしてみてください。

代表的な体験談を 集めてみました
どうして自助グループ活動
なのでしょうか
一度
、会を見てみたい方は
こちら
生活の発見会の
入会手続きはこちら
お近くの発見会はこちらから